全管連の概要 profile
1983年5⽉に成⽴した区分所有法の改正過程で、全国の管理組合団体が法務省に意⾒書を提出したりヒアリングに呼ばれたりしたことがきっかけとなり、各管理組合団体の間で連絡組織を作る話が具体化し、3年後の86年4⽉に京都で設⽴総会が開かれ7団体/564管理組合・12万⼾でスタートしました。
全管連は、各団体間の経験交流・情報交換によって管理組合団体の活動レベルの向上を図ることや⾏政に対する政策提⾔、意⾒表明などを⾏うことなどを通じて、マンションの良好な住環境の形成に寄与することを⽬的に活動しています。
組織
- 名称
- 特定⾮営利活動法⼈全国マンション管理組合連合会
- 事務局所在地
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- 東京都千代⽥区神⽥須⽥町1-26-2 松浦ビル6F
- 電話番号 03-5577-5512 FAX 03-5256-1243
- 設⽴年⽉⽇
- 1986年(昭和61年)4⽉20⽇
- 代表者
- 会⻑:畑島 義昭
- 会員数
- 19団体/2,708管理組合・250,088戸(2024年9月現在)
- 主要活動
- 各マンション管理組合団体の経験交流・情報交換 政府及び地⽅⾃治体に対する政策提⾔や意⾒表明、要望提出
役員
- 会⻑
- 畑島 義昭(NPO法⼈福岡マンション管理組合連合会)
- 副会⻑
- 柿沼 英雄(NPO法⼈⽇本住宅管理組合協議会)
- 副会⻑
- 紺野 智博(NPO法⼈東北マンション管理組合連合会)
- 副会長
- 野村 善彦(NPO法⼈奈良県マンション管理組合連合会)
- 事務局長
- 伊藤 智恵子(NPO法人集合住宅管理組合センター)
- 理事
- 大坂 廣志(公益社団法人北海道マンション管理組合連合会)
- 藤木 賢和(NPO法人かながわマンション管理組合ネットワーク)
- 堀 邦夫(NPO法人熊本県マンション管理組合連合会)
- 監事
- ⻄尾 弘之(NPO法⼈中部マション管理組合協議会)
公告
全国マンション管理組合連合会は、貸借対照表の公告特定非営利活動促進(法第28条の2第1項)に基づき前事業年度の貸借対照表を電⼦公告(第3号)いたします。
定款
設⽴宣⾔
⽇本の主要都市に「マンション」と呼ばれる集合住宅が出現するようになって、既に20年近くの歳⽉が経過した。その間、わが国経済の動向とともに都市への⼈⼝集中と、その受け⽫となるべく集合住宅の建設が営々と続けられてきた。ところが、この集合住宅に住まうことになった私達はそこで実に様々な予期せぬ出来事に遭遇することになった。
いま、全国に140万⼾のマンションがあると⾔われている。しかし、この巨⼤な建築群を快適な住まいとして維持管理していくための具体的な計画・⼿法などは、奇妙なことに⻑い間、分譲会社からも管理会社からもまして⾏政からも⽰されてこなかった。実は、私達の多くが、巨⼤なマンション建築物を⽬の前にして、その維持管理を居住者である⾃分達で全てやらなければならないことに気付くのは、⼊居して後のことだったのである。それぞれの管理組合は指導もマニュアルもない中で乏しい知識を駆使しながら⽂字どおり⼿探りの状態で業務を⾏わざるをえず、数多くのトラブルも発⽣した。
1980年を前後して、わが国の主要都市において、相次いで管理組合の連合組織が⽣まれてきた。その背景には、集合住宅の維持管理とそこでの共同⽣活に関して、わが国ではほとんど蓄積がなかったという事実がある。⾃らのマンションを⾃らの⼒で良くしていくという主体的な住⺠の姿勢は、地域における管理組合の横のつながりと、専⾨家との協⼒関係を⽣み出していった。そして、ここで活発な情報交換と々な経験交流が繰り広げられ、⼀⽅では専⾨家と協⼒して集合住宅の維持管理や共同⽣活の場としての住⺠⾃治のあり⽅が研究されていった。地域における管理組合団体のこのような活動は⼤きな成果を⽣み出し、特に⼤規模修繕⼯事に関する啓蒙活動や瑕疵問題に現れてきた建物の⽋陥については業者や⾏政の姿勢を改めさせることに貢献してきた。
⻑い間、都市住宅の主流とも⾔えるマンションの問題を放置してきた政府は、4年ほど前からようやく重い腰をあげて動き始めた。1983年の区分所有法改正がそれである。そして1985年には建設省の肝⼊りでマンション管理センターが設⽴されるのである。こうした国によるマンション施策が⽮継ぎばやに打ち出されるに及んで、私達は⼤きな失望を味わった。それは、マンションに住む私達の声がこうした国の施策に届いていないことを知らされたからである。
私達はマンションの粗⼤ゴミ論やスラム化論などセンセーショナルな危機意識の扇動には決してくみしない。都市において、いま私達は集合住宅とそれを取り巻く住環境を育てている。それはゆっくりとではあるが確実に⼈が快適に暮らしていく⽅向に向かっている。マンションは集合して⼈が⽣活していくことで、市⺠社会の新しい要素となり始めている。そこでは集会が⾏われ、⼈々が意⾒を述べ、議論をたたかわせ合意が形成されていく。そして、そこで決まったことは誰かに依頼するのではなく、⾃分達が実⾏していく、たとえ何億円という⼯事であっても⾃分達が⾏う、そういう⺠主的なコミュニティーがマンションで育ってきているのである。
1986年4⽉20⽇、全国7管理組合団体、564管理組合、121,724⼾のマンション居住者はお互いに⼿をつなぎ、経験を深め合いながら社会に向かって発⾔していくシステムを持つこととし、ここに全国マンション管理組合団体連絡会議準備会を結成することを宣⾔する。
準備会は結成にあたり今後更に広範な管理組合団体の参加を促し、真に全国的な連絡会議へと成⻑させることを決意している。
1986年4⽉20⽇
全国マンション管理組合団体連絡会準備会
設⽴総会参加者⼀同