震災後半年、臨時総会で、建替え決議へ
2016.10.31
防災の取り組み
熊本市西区の上熊本ハイツ(5階建て3棟、4階建て2棟、100戸)は、近く臨時総会を開き、5棟全棟建て替えを決議することになった。
全棟建替えに異論を唱える住民もあるが、敷地が広く、高層棟に建替えれば、倍近くの住戸が確保できる。建替えで、住民の負担が増えることが懸念されるが、デベロッパーによれば、高層棟にして、余剰床を分譲することで、現住民の負担は1500万円程度と見込まれるが、建て替え決議がなされ、優良建築物等の整備事業を国交省、熊本市が認定すれば、戸当たり500~600万円程度に抑えられるとしている。建て替えを支援している熊本県マンション管理組合連合会(平江澄雄会長)としても今後、コンサルタントとともに市、国へ働き掛けていく。
同マンションは、県住宅供給公社が分譲した。築30年になる。450年前、加藤清正が熊本城を築城したが、城の北側は、防備のため広大なレンコン畑とされた。
その後埋めたてられたが、地盤は軟弱だった。熊管連によれば、全壊マンション19棟のうち建て替え決議が具体化するのは初めてになる。
(全管連会長・川上湛永)